【11月3日 AFP】有機食品のほうが本当に健康に良く、高い値段に見合う価値があるのか──米国で盛んに議論されてきたこの問いへの答えは、過去40年にわたる研究を経た今も定かではない。
有機食品はイメージとして、従来の食品より体に感じがしますよね。 でも実際、従来食品と何が違うのでしょうか。
それについて米国の研究チームが過去40年間に行われた237の研究事例について再検討した結果、有機食品は従来食品より残留農薬は少ないが、栄養価は変わらないことがわかったと発表しました。
同研究は肉についても、有機飼育されたもののほうが健康に良いとは確認できなかったとしてます。
一方、有機食品と従来食品で栄養価を比較するのは意味がなく、消費者が気にしているのは、栄養価ではなく、残留農薬や化学物質なのだ、とする意見もあるようです。
しかし、有機食品が残留農薬が少ないといっても、ゼロなわけではなく、従来食品より30%程度低いと言われています。その30%の低さがどの程度安全性を高めるのかは誰にも正確には判断できませんよね。
ただ、健康の維持とはよりリスクを減らすことの積み重ねですから、有機食品の摂取に意味がないとはいえないでしょう。ただ、その効果を判定することは実際にはできないですけれど。